BLUE

Hiroshige Blue・Japan Blue…海外では藍色のことをそう表現されることもあります。

タデ科の植物で古来より青色に染める染料として使われた植物です。

海外でもインド藍で染められた作業着は、害虫や毒蛇から守る為とか…害虫たちは藍の香りを嫌い、解毒するはたらきもあったからと謂れています。

“Japan”の印象を強く付ける程“藍=日本”となったのも昔から庶民の間では藍色、紺、青、水色と濃淡の変化を唯一のおしゃれとして楽しむ事が許された色だった事以外にも、生活の中で無くてはならない植物だったようです。

 

藍染の職人さんに伺った話では、本藍染は洗濯洗剤を使わずとも汚れを落とし使い込む事で染料が繊維に馴染み布自体が強くなると。また藍染の布をインテリアに用いれば空気の浄化に…そんな話を聞けば“まさかハーブ?”と思い興味も倍増。

 

和漢薬草の中では、藍の生葉、乾燥葉、種子を煎じたり、すり潰し湿布や塗り薬として使っていた様で、解熱、消炎、解毒、止血、虫刺され、やけど…と効果も多く薬として重宝されていた様です。

インドやアジアの僧侶がまとう黄色い袈裟も昔はターメリック(ウコン)で染色する事で感染症などの病から僧侶の身を守っていたと謂れます。

昔から染料としても重宝された植物は身を守る事も兼ねており、人と植物共存の歴史は他にもまだまだある様です。

 

TAKEDA